血管狭窄とは

血管狭窄とは血管に脂肪やコレステロール、血小板等が付着して細くなり、
血流が悪くなってしまう状態を表します。

血管狭窄の原因

血管狭窄の原因は高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病など「血管に障害がおきる病気」だと言われています。上記の病気は「動脈硬化」を引き起こし、その症状の中に「血管の狭窄」が含まれます。

血管狭窄が脳梗塞に至る理由

血管狭窄によって血管が狭くなってしまうと血流が悪くなり、脳細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなります。このことにより細胞が壊死してしまい「脳梗塞」として様々な障害がおきます。

血管狭窄の症状

血管狭窄だけでは自覚症状は現れません。
ただし、血流の悪化が重篤化し脳梗塞になりつつあると
・片方の手足のシビレ
・言葉が出にくくなる
・片方の視力だけが一時的に低下する
・立ちくらみ
・意識の低下

といった症状が見られます。
この症状は1時間~24時間程度で消えてしまう事がありますが、「脳梗塞の発症が間近に迫っている」ことを示すので、放置せずにすぐに医師の診断を仰いで下さい。

血管狭窄の予防

血管狭窄の予防は「生活習慣病の予防」と共通するものがあります。
血管狭窄を防ぐとともに健康な生活を送る事にもつながるので、ぜひ実践してみてください。

血管狭窄の予防 食事編

腹八分目でバランスの良い食事を摂ることが重要です。
塩分や脂肪分が多く含まれる食品は避けて、食べ過ぎに注意をしてください。
野菜を積極的に摂るようにし、肉ばかりのメニューはやめましょう。
特に魚の脂には「血栓を作りにくくする働き」があるのでぜひ取り入れてください。
また、飲酒も危険因子となるので飲み過ぎは避けて、ビールなら大ビン1本、
日本酒なら1合までを1日の量として健康的な食生活を楽しみましょう。

血管狭窄の予防 運動編

太りすぎは血管狭窄のリスクを上げてしまいます。
短時間でも良いので毎日運動を続け、肥満を解消するようにしてください。
ウォーキングやジョギングなど時間や場所に縛られない運動がオススメです。

他には「煙草」も血管を収縮させ負担をかける原因になりますので、喫煙の習慣がある方は
禁煙に取り組まれることをおすすめします。

血管狭窄の治療

血管狭窄が見られた場合、症状が軽度なうちは血の流れを良くする薬を使って治療を行います。
しかし症状が重い場合は「手術」を行い血管が狭くなっている部分を治療します。
手術方法は血管を切開して、血管が狭まる原因となっている動脈硬化部分を切除する方法と、
血管の中に「カテーテル」という器具を通し、狭くなった血管を押し広げたり、「ステント」という金属でできた網状の器具をいれて本来の血管の幅を維持する方法があります。

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