こんな症状のあなたは
脳動脈解離の可能性があります
  • 首、顔面、後頭部がひどく傷む
  • 突然激しい頭痛に見舞われる

脳動脈解離とは

脳動脈解離は脳動脈の壁が裂けて、血液が血管の壁の内側に流れ込む病気です。
血液が流れ込んだ部分が膨らんでくることで「脳動脈瘤」が形成され、
血管が破裂したり、血管が狭くなったりして脳梗塞やその他の脳の病気を引き起こし
脳に重大なダメージを与えてしまいます。

また、首の後ろ側にある椎骨動脈で動脈解離が起きた場合は「椎骨動脈解離」と呼ばれます。

脳動脈解離の原因

脳動脈解離の原因には以下に挙げた「外傷性」「非外傷性」の2種類があると言われています。

外傷性の原因

・事故などで頭部に衝撃などのダメージが与えられた

非外傷性の原因

・スポーツや日常で「首を回す・ひねる・伸ばす」という動作をよく行う
・血管の壁の強度が弱くなる病気を患っている

「頭部や首にダメージが与えられる」ということがこの病気の引き金となっています。
普段首を回したり、ポキポキと首の骨を鳴らす癖がある方は発症のリスクが高くなるので、
できるだけやめるようにしましょう。

脳動脈解離の症状

脳動脈解離にはどんな症状があるか以下に挙げてみましたのでぜひチェックしてみてください。

・首、顔面、後頭部がひどく傷む
・突然激しい頭痛に見舞われる

上記の症状以外にも、脳梗塞を併発した場合「言語障害」等が現れることがあります。

脳動脈解離の後遺症

「脳動脈解離特有の後遺症」というものは無く、発症時に脳が受けたダメージが大きいと
言語・運動など「損傷した部分が担当していた機能」に障害がおき、以下に挙げたような後遺症が残ってしまいます。
リハビリなどである程度機能を回復することはできますが、杖や人の介助が必要になったり
以前と同じ生活を送ることは難しい場合が多いのが現状です。
以下に挙げたものは脳動脈解離梗塞発症後に起こりうる後遺症です。

神経障害

片麻痺・半身麻痺(半身不随)

・体の左右どちらかが麻痺して「全く」もしくは「少ししか」動かない

高次脳機能障害

記憶障害

・過去のことが思い出せない
・新しいことが覚えられない
・直前にあった出来事をすぐ忘れる
・同じことを何度も繰り返して話す

感情(気分)障害

夜間譫妄(やかんせんもう)

・夜になると幻覚や幻聴に襲われ、暴れたり大声を出したりする

ここで上げている物は脳梗塞の後遺症のほんの一例です。
脳梗塞の後遺症については以下にて詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

→脳梗塞の後遺症へリンク

脳動脈解離の死亡率

脳動脈解離を発症した場合、脳の血管が破裂して「脳卒中」を起し病院に搬送されるケースが多く
この場合の死亡率は「30%」とかなり高い数値です。

ひどい頭痛や首の痛みが頻繁にある方は、命の危険を避けるためにも
医師の診断や検査を受けられることをおすすめします。

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