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- 脳梗塞のリハビリ
再発を予防し、後遺症から回復するためのリハビリ
リハビリは、日常生活の自立と、早期の社会復帰を支援することを目的としています。
脳梗塞で後遺症が残った場合、入院中のリハビリは、なるべく早く始めることが重要です。
少しでも後遺症を軽減し、日常生活を送りやすくするためにも、体を動かす訓練をなるべく早い段階で始めましょう。
早期に始められるリハビリは、機能回復をさまたげる廃用症候群の発生を防止するために行われます。廃用症候群とは、後遺症で寝たきりとなったなどの理由から発生するもので、筋肉が萎縮して痩せ細ったり、マヒした手足を全く動かさないでいると、関節が変形して固まってしまったり、床ずれができたり、骨がもろく折れやすくなるなどの症状がおこります。
リハビリの内容
脳梗塞のリハビリは、病状をみながら脳梗塞発症直後~3週間までの「急性期」、病状が安定後から3~6ヶ月程度までの「回復期」、それ以降の「維持期」と進めていきます。
急性期
早期のリハビリは、機能回復を妨げないように行うもので、できるだけ寝たきりにならないようにするのが目的です。病状が安定し次第、急性期のリハビリテーションが行われます。発症から約2週間での退院か、転院を目指しています。
リハビリ内容
ベッドの上で手足を動かす
足を床に下ろして座る
座る
車椅子に乗る
回復期
身体機能の回復が著しい時期に行われるリハビリテーションです。回復期リハビリでは、日常生活で必要な食事・歩行・排泄などの身体機能の回復を目的に訓練が実施されます。また、回復期のリハビリはリハビリ病棟や専門施設等などで、集中的に行われる事も多くなってきています。
リハビリ内容
歩行訓練
衣服の着脱
手の訓練(食事、洗面、筆記など)
維持期
回復期を経過した後は、自宅などに戻り、日常生活と平行しながらの維持期のリハビリを行い社会復帰を目指します。ここでは回復した身体的機能を維持することが目的で、生涯にわたりリハビリを行うことになります。
発症後すぐの急性期のリハビリから、 6ヶ月までの回復期のリハビリをすることにより運動能力が回復する可能性も高まります。一方、知的能力は、発症後6ヶ月以降の維持期のリハビリで普段の生活を活動的に過ごし、脳に刺激を与えるといいと言われています。
リハビリには、長期間にわたる周囲のサポートが必要です。本人の気持ちも沈みがちになるため、継続的にメンタルケアを行うことも重要です。