- こんな症状のあなたは
一過性脳虚血発作の可能性があります -
- 頭痛、頭重感
(頭が重い感じ) - めまい、立ちくらみ
- 目のかすみ
- 視野が突然半分欠ける
- 舌がもつれうまく喋れない
- 耳鳴り
- 字が下手になってきた
- 使っていた箸を落とす時がある
- 計算が下手になってきた
- 早口の話が分かりにくい
- 水や食べ物が飲み込みにくくなった
- 肩こり
- 足がふらついたり躓きやすくなる
- 手足から突然力が抜けたりしびれたりする
- 熱に浮かされたようにボーっとなる
- 意識が急になくなる
- 物が二重に見える
- 声がかすれる
- 大声を出そうとすると息切れする
- 些細な事で泣き出したり、大声で笑いだす
- 突然冷や汗や動悸がしたりすることがある
- 突然落ち込んだり、うつ状態になることがある
- 頭痛、頭重感
一過性脳虚血発作とは
一過性脳虚血発作は脳の血管が一時的に詰り、血液が流れなくなることで体に様々な障害がおきる病気です。障害がおきた後、2~30分ほどで症状は治まりますが、この病気は脳梗塞の発症の
前兆なので放置せずに必ず医師の診断を受けましょう。
また、脳梗塞の種類によっては発症前にこの病気が起きない「無症候性脳梗塞」や
一過性虚血発作の症状が24時間以上、3週間以内も続く「可逆性虚血性神経脱落」がおこる場合もみられます。
一過性脳虚血発作の原因
脳血管に血栓
高脂血症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を患っていると、「動脈硬化」を引き起こします。
この「動脈硬化」により血管が狭くなったり、血栓ができたりして脳血管の血流を止めてしまうと発症します。
心臓からの血栓到達
心臓病が原因の「心臓内でできた血栓」が血管を通り、脳血管に到達して詰まることで発症する場合もあります。
一過性脳虚血発作の場合、血栓は時間とともに溶けて症状は治まるのですが、
血栓がそのまま溶けずに脳細胞が壊死して障害を起こすと「脳梗塞」と呼ばれます。
一過性脳虚血発作の症状
下記のような症状が見られ、2~30分以内で収まった場合は一過性脳虚血発作が考えられます。
・頭痛、頭重感(頭が重い感じ)
・めまい、立ちくらみ
・目のかすみ
・視野が突然半分欠ける
・舌が突然もつれ、うまく喋れなくなる
・肩こり
・足がふらついたり躓きやすくなる
・手足から突然力が抜ける
・手足の震え、しびれがある
・熱に浮かされたようにボーっとなる
・意識が急になくなる
一過性脳虚血発作の後遺症
時間と共に治まってしまうので「一過性脳虚血発作の後遺症」というものはありません。
この後に起こる可能性がある「脳梗塞」に注意をしましょう。
以下に挙げたものは脳梗塞発症後に起こりうる後遺症です。
神経障害
片麻痺・半身麻痺(半身不随)
・体の左右どちらかが麻痺して「全く」もしくは「少ししか」動かない
高次脳機能障害
記憶障害
・過去のことが思い出せない
・新しいことが覚えられない
・直前にあった出来事をすぐ忘れる
・同じことを何度も繰り返して話す
感情(気分)障害
夜間譫妄(やかんせんもう)
・夜になると幻覚や幻聴に襲われ、暴れたり大声を出したりする
ここで上げている物は脳梗塞の後遺症のほんの一例です。
脳梗塞の後遺症については以下にて詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。
一過性脳虚血発作の死亡率
一過性脳虚血発作は死に至る病気ではありませんので死亡率は0%です。
しかし、この後に起こる可能性がある「脳梗塞」の死亡率は最大12%と言われています。
脳梗塞は対処が早ければ早いほど死亡率は低くなり、後遺症も軽くなります。
前兆である一過性脳虚血発作が起きた時点で医師の診断を受けるようにしましょう。